・会派代表質問(1) 長谷川修平議員(3月3日)

    


(長谷川)橋本知事の今の任期は来年の9月までであります。予算の編成から執行に至るまでのすべての責任を全うする予算としては,平成20年度予算が現在の任期中最後でありまして,これは橋本イズムを予算の中に注入し,それを全うできる最後の機会とも言えるのであります。
 これまでの橋本県政は,清廉で透明な県政運営を行いつつ,つくばエクスプレスの開通により県南地域を大いに振興させ,交通ネットワークの形成などにより,ここ10年の企業立地面積が全国第1位であるなど,実績を上げております。
 また,世界を震撼させたあのJCOの臨界事故や,私の地元日立市で起きた北朝鮮船舶の座礁事故の際など,知事は,即断即決の対応で,国とちょうちょうはっしのやりとりをしながら,県民を危機から守り,高い評価を得ました。
 しかし,一方では,橋本知事の在任中に顕在化した問題もあります。例えば,県内に散在する広大な工業団地は,簿価と市場価格が大きく乖離し,このままでは処分が進みません。出資団体改革には一応の改革工程表が出されておりますが,予定どおりに進む保証もなく,事務方は将来展望のない財政支援を続けていると言われております。
 茨城空港や常陸那珂港などの大規模開発事業もかなりてこ入れをしなければ閑古鳥が鳴くことが懸念されておりまして,周辺開発などを手がけて,本県は大きな痛手をこうむる場合もあります。
 このような事務レベルでは解決できない問題は他にも多々あるのではないでしょうか。みずからが進めてまいりました県政運営の中から出た課題はみずからの任期中に処理するのが,県民の負託を受けた政治家のとるべき道であろうと考えております。平成21年9月以降の県政をだれが担うにせよ,このような問題は橋本知事の政治責任で解決の道筋をつけるべきだと考えるものであります。
 そこで,このようなトップの英断を要する諸課題に対して,リーダーシップをどのように発揮され,解決の道筋をつけていかれるつもりなのか,まず最初に,知事にお伺いをいたします。


(知事)私は,知事の職務というものは,県民の意向を十分に踏まえながら,時代の流れを的確に読み,将来の姿をしっかりと見据えて県政の方向を決め,それを着実に実現していくことであると考えております。
 また,県政運営に当たっては,その時点,その時点で処理していかなければならない課題もあるし,一方では,長期的に何代もの知事にわたってなし遂げていかなければならない課題もあると考えております。
 したがって,在任中に顕在化した課題につきましては,できるだけ解決に向けて取り組んでいくことは当然ではありますが,すべての問題について,自分の任期中に処理すべきであるとか,結果を急いで安易に事を進めたり,あるいは方向転換をすることは必ずしも適切ではないと考えております。事によっては,長期的な視点に立って辛抱強く乗り切っていくことも大切なのではないかと考えております。例えば,常陸那珂港につきましては,予算のむだ遣いの典型的な見本になるとまで言われておりましたが,経済のグローバル化の流れの中で,日本を代表する企業の立地が相次ぎ,今や本県の産業大県づくりを支えるものとなっておりますし,その後,各県においても港湾の整備に向けての動きが盛んになってきているところであります。
 また,茨城空港についても,私は,これからの交流社会を考えた場合,なくてはならないものと考えております。羽田や成田の発着枠の拡大ということもあり,当面,厳しい状況に置かれておりますが,外国との人や物の往来が今後ますます活発化してくることなどを考えますと,近い将来,空港を有する地域と有しない地域との違いが歴然とあらわれてくるものと考えております。
 また,工業団地につきましては,地価の下落や処分の長期化という大きな課題に直面しておりますが,一方で,これまで売れ残っていた鹿島地域の工業用地への企業進出が進み,地域の活性化に大きく寄与しているといったこともございます。
 いずれにいたしましても,本県の将来にとって,産業の活性化と雇用の確保は極めて大きな課題でありますので,今後,これまで以上に積極的な企業訪問に取り組むなど,あらゆる努力を重ねて,工業団地の処分に努めてまいります。
  私は,今後とも,時代の流れを的確に読み,広く県民の意見に耳を傾けながら,人が輝く元気で住みよいいばらきづくりに全力で取り組んでまいりたいと考えておりますので,御支援のほどをお願い申し上げます。

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